Hill Terrace J3

持ち家と賃貸との比較を考える

 
staff 安藤
 
賃貸と持ち家とどっちが得かという議論をよく見ます。かかるコストを比較して結論を出すことが多いように感じますが、住む人によっても答える人の立場によっても結論は違う、というのが正直なところだと思います。ただそれだけでは答えになりません。では自分がもし聞かれたらどう答えるだろうか、と考えてみました。
 
私はコーポラティブハウスを企画する立場ですので、住まいを持つことのメリットはもちろん説明します。自分の家を思い通りにつくれるという安心感・満足感は、賃貸暮らしではとうてい得られないでしょう。ただし私がコーポラティブハウスを提案するのは、持ち家そのものを勧めたいからではなく、自由設計の楽しさを味わってほしいから。賃貸反対派かと言われるとそんなことはなく、住まい手のライフスタイルによっては賃貸の方がいいですね、となることもあります。

要は自分の胸に手をあてて考えてみて、素直に持ち家が欲しいと思ったら持つべきであり、賃貸がいいと思ったら賃貸にすべきですね。少なくともかかるコストの大小だけで決めることではないと思います。その家に住んで快適かどうか、家に帰ってくつろぐ行為が明日の仕事の活力になるかどうか、が私にとっては大切なことです。そしてそれが実現できるから私はいまの賃貸住宅に住んでいます。よく「家賃は掛け捨てのようなもので無駄」という言葉に会いますが、大家さんに感謝することはあっても、払い続けている状況を無駄だと思ったことはありません。一方、フローリングの上を裸足で歩くその心地良さが大好きだから無垢材を選ぶとか、自然の力で湿度を調節しながら数値化できない過ごしやすさをも与えてくれる塗り壁を選ぶとか、そうしたこだわりを優先するのなら自由設計で一つ一つ実現させるべきで、普通の賃貸住宅ではなかなか難しいと思います。

【at will】では、いままでの賃貸住宅ではできなかった「自由設計」ができるようにしました。賃貸だから損とか得とかそういうことではなく、思い通りのライフスタイルを実現できる住まいが「賃貸でもできる」。しかも一戸は店舗兼用住戸。思い通りの家に住みながら、自分のお店も持つことができます。