入居後1年経ちますが、住んでみていかがですか?
M-split はすべて東に⼤きな窓のある住居ばかりなのですが、午前中の室内は朝⽇が差し込んでとてもきれいです。基本的に寝坊な⼈⽣を送ってきたので、朝ってこんなきれいなものだったのか、とあらためて感動。そんなわけで、引越しした当初は結構早起きでした。最近また寝坊に戻っちゃいましたけど。⾵通しもとても良くて夏は涼しいですね。
Oさんのお宅は吹き抜けのあるオープンな構成のスキップフロアですね。
ネコのためにもスキップフロアはいいですね!家のあちこちが⽴体的になっているので、⾃然に運動になるし、階段からはリビングを⾒おろせたり、家そのものがネコ⽤家具の役割を果たしてくれます。キャットウォークもお気に⼊りのようで、昼寝場所はいつもここです。
設計段階で吹き抜けをご提案を頂いた時、床⾯積が減ってしまうので少々ためらったのですが、いざ住んでみると今の広さで充分に事⾜りてます。もし吹き抜けがなければ室内はもっと暗くなってしまっていただろうなと思うと、取り⼊れてホントよかったな、と。
住まいのイメージは「お酒の似合う⽇本の家」。設計担当から、内装でこだわったところは「全部」だったと聞いています。Oさん邸以降設計のスタイルが変わったと。
はい。全部です(笑)。内装というか、素材フェチなので。素材サンプルやカタログを眺めているだけで⼀⽇余裕でつぶせます。
とはいっても、⾦に⽷⽬はつけないというわけでは決してないので、設備はなるべくローコストに押さえました。標準設備だった床暖房も思い切って断念。個⼈的なこだわりにすぎないのですが、⾃分の⽬の届くところはどうしても気に⼊った素材でまとめておきたかったのです。
素材選びで意識したのが、ほんの少しだけ実家に似せること。実家はごく普通の古い⽇本家屋なのですが、やっぱり⽣まれ育った家の雰囲気からあまりにもかけ離れた空間だと、落ち着かないんじゃないかなと。そういった基準で選んだ床材は柔らかい杉に⿊の塗料を施したもので、素⾜にとても気持ちがよく、なじみ深い素材でとても落ち着きます。ネコが⾛り回ってすでに傷だらけになってしまいましたが、「これは味!家は傷が付くもの!」と割り切ってます。とにかく経年変化のある素材を主に選んだのでこれから10年後が楽しみです。
設計施⼯途中の思い出は?
担当の設計⼠さんと真夏の暑い⽇に、サンプル出しをお願いするため塗料屋さんに⾜を運んだ事があります。冷たいお茶とお菓⼦をちゃっかりごちそうになりながら、塗料について⾊々とうかがっていたのですが、なぜか途中で話が脱線して、全く関係ない話題でおおいに盛り上がってしまい…、かなり⾯⽩く印象深い思い出です。
コーポラティブハウスについてどのようなイメージを持っていましたか?また、実際はいかがでしたか?
⾃由にレイアウトや内装を考えられることにとても魅⼒を感じていました。資料の収集や整理に時間はかかるけれど、その作業は本当に楽しかったです。
そのほか、集合住宅のご近所づきあいなんてガラでもないし、私⾃⾝が独⾝所帯なのでノリが浮いちゃったりしないか、最初はとても⼼配していたのです。が、フタを空けてみればシングル、DINKS、ファミリーなど⼊居者の家族構成はバリエーションに富んでいたし、同世代の楽しい⽅が多いので、全然気楽なものです。フツーに⼊居者の⽅と飲みにいくこともありますよ。