⼊居して約8ヶ⽉が経ちますが、住んでみていかがですか?


とにかく、家にいる時間が楽しくなりました。⼊居した当初は新しい家具に囲まれ過ぎて、正直少し落ち着かなかったのですが、アンティークの家具やグリーンを置いていくと新旧のバランスが取れ、今はもう⾃分達の暮らし⽅にも馴染んでいますね。グリーンについては、これからもう少し買い⾜したいと思っています。
 

地下住⼾についてはいかがですか?

 
コーポラだったら地下階のある住⼾にしようと決めていたので、地下住⼾への抵抗はそれ程ありませんでした。実際に住んでみると、当初聞いていた通り、夏は涼しく、冬は暖かいです。とくに夏は涼しくて、エアコンはほとんど使いません。使うのは、お⾵呂上りの時くらいですね。

階段上の吹抜けを⽣かして、1階から⼊った光を地下階のLDKに届ける設計になっているので、晴れた⽇はひまわり(*下記参照)だけをつけておけば、充分に明るいです。照明の数は、少し減らしても良かったかもしれません。また、窓の外からの視線を気にしなくてもいいので、昼間はカーテンを開けて、ドライエリアに植えた植物を楽しめるのも、地下住⼾の魅⼒ですね。

*ひまわり :屋上の集光機で集めた太陽光を光ファイバーを通して屋内に届ける採光システム。
 

平⾯的に軸を振った「斜めの壁」と「素材・⾊」の選び⽅が特徴的ですね。


設計打合せを始めた頃は、⾃分達でも図⾯に線を引いていろいろと間取りを考えていましたが、この意外性のある「斜めの壁」は、まったく想像していませんでした・・・。ただし、提案してもらった瞬間に「格好いいので、この⽅向で⾏きましょう!」と⾃然に伝えていました。とても気に⼊っているところです。

「素材・⾊」については、全体はシンプルなものを選びつつ、1つの空間にアクセントとなる⾯を1つ、つくるようにしました。例えば、LDKなら左官仕上げの壁、寝室ならダークブラウンの塗装壁というように。
 

設計関係の仕事をされている奥さまにとって、とくにこだわられたポイントはありますか?また、お仕事での経験は役⽴ちましたか?

 
似た仕事をしているぶん、逆に今回は、施主の⽴場を楽しむことを意識していました。また、私たち共通の要望はシンプルで、「⽔周りが広めの1LDKであること」と「コストバランスやメンテナンス性の良い製品を使うこと」でした。なので、間取りやデザインについては、ゼロワンオフィスさんからの提案を採⽤させてもらいましたし、「素材・⾊」についても、イメージと希望を伝えて、ほとんどは選んでもらった中から決めました。それでも、打合せで図⾯や⾒積書が並ぶと、頭が仕事モードに切り替わる時もありました・・・、仕事柄しょうがないですよね(笑)。

ちなみに竣⼯後、同僚を家に呼んだときは、「すごい家だねー!」って、みんな驚いていましたよ。
 

⼊居者間のコミュニティはいかがですか?


皆さんそう感じていると思うのですが、同じ建物に住んでいる家族同⼠が全員知り合いであることは、防犯意識としてはもちろん、住まいへの安⼼感に繋がっています。また、ある⽇の⼣⽅、ばったり出会った時に⾔った「ちょっと家に寄っていく?」の会話から、他の住⼈も呼んだ⼩さなパーティになったこともコーポラのコミュニティならではなのでしょうね。
 

創作住居を選ばれたきっかけは?


当初は新築マンションや中古マンションのリフォームを考えていましたが、なかなか良い物件に出会うことができずにいました。そんな時に⽬に⽌まったのがコーポラティブハウスでした。

はじめ狙っていた住⼾(ゼロワンでも数少ない地下階だけの住⼾)がすぐ決まってしまったので、検討するのを⽌めようかとも思ったのですが、昔住んでいた場所とも近く、ピンポイントで探していたエリアだったので、説明会に参加していまに⾄っています。
 

創作住居を検討されている⽅に⼀⾔どうぞ。


設計打合せでは、思いのたけを伝えればすべて形にしてくれるので、遠慮なく要望やこだわりを伝えたほうがいいですよ。そして、参加する側も⼿抜きすることなく関わっていけば、必ず満⾜のできる住まいができあがります。私たちがまさにそうですから!

 

M邸は、奥様が設計関係の仕事をされているだけあって、どの部屋も、空間と家具とが素晴らしくコーディネートされていました。とくにご⾃⾝で設計・製作されたTVボードと、新たに購⼊されたリビングテーブルは、建築⼯事で⾏ったキッチンカウンターと同じウォルナット材を使⽤することで、空間に統⼀感が⽣まれていた点はさすがでした。 そして、インフィル設計は「すべてにこだわった。」というMさん夫妻からは、今回の取材を通して、コーポラティブハウスであることのメリットを最⼤限に楽しむという姿勢。さらには『たくさん悩んで、たくさん考えた分だけ、理想の住まいやライフスタイルが実現できる。』という、住まいに対して積極的に関わっていく気持ちの⼤切さを教えられました。